旅するメゾンから生まれた生チョコレート
MAISON CACAOは日本各地をめぐり、素晴らしい素材に出会い、その作り手の方たちと1つのチョコレートを作り上げます。
2021年の新作生チョコレートも、そんな出会いから生まれたものばかり。今回は、いくつかのストーリーをご紹介します。
空気と水が綺麗な山梨の大自然の中にメゾンカカオの自社農園はあります。チョコレートに合わせたブドウ作りにチャレンジしたい。「甲斐のぶどう屋 丸山農園」の丸山さん一家とともに、1年半前にメゾンのマスカットづくりはスタートしました。
自社農園では一粒一粒を大きくするために、あえて枝の成長を止めたり、余分な房を落としたりと時間と手間を惜しまず育てています。さらにメゾンカカオで使うシャインマスカットは通常収穫するよりさらに熟成を進めることで、ほんのり赤みがかった豊潤な香りと凝縮された果汁を味わえます。チョコレートと合わせても華やかに香る、深いマスカット香が特徴です。
幻と称される品種「さくら」は桃本来の香りと甘み、酸味のバランスが良くチョコレートに負けない華やかさを併せ持ちます。水はけが良く日照時間の長い甲州市は桃づくりに最適とされ、笠井農園では10種以上の桃を栽培している中でも、最もチョコレートに合う桃を選定。丁寧に剪定し、1つ1つの桃に栄養と陽がしっかりと当たるよう栽培しています。
聞きなれない「ル・レクチェ」は洋梨の一種。
収穫後、40日間ほど追熟(ついじゅく)をすることで、糖度が一気に上がり、芳醇な香りと滑らかな舌触りが特徴です。日本では新潟県の限られた農地でのみ栽培され、完成までに多くの手間暇がかかることから、幻の洋梨と称されています。
土作りにこだわり、質感や温度を細かく調整しながら緻密な果肉作りを行っています。また味を決めると言われる追熟は毎日1つ 1 つの色や香りを確認しながら調整し、最適な味わいを引き出しています。